「大丈夫ですか?」
「ああ、安酒はてきめんだな、二日酔いがひどいぜ」
今朝は一度起きたんですが、夕べの酒が残っておりまして、トイレへ行くのにもふらふらしちまってどうにもならない。ま、波乗りは止めることにいたしましてまたぞろ布団の中へと潜り込むことにいたしました。ああ、二度寝の甘美なることこの上なしでありますな。で、落ちるように眠りの中へ。女房に起こされまして朝餉の食卓へつくことに。
実は夕べ、フェイスブックで知り合った浜松在住の韓国人女性と一杯やってきたんです。あ、もちろん女房同伴で。若い子ですが、日本の専門学校へ留学をし、そのまま日本で就職をいたしまして、ここ浜松の会社に入ってからは3年ほどだってぇことだったんです。なんだか久しぶりにネイティブとの会話をすることができまして、楽しくって仕方がない。もちろん彼女は日本語も堪能でして、女房も楽しかったようでありますな。家も会社も近くな様ですから、これからはもっと足しげく会おうじゃないかと。彼女も一人でこちらに住んでおりますから、寂しい気持ちがあったんでしょうな、同国の者としての気の合うところを感じたのはあたしだけじゃなかったようであります。
「しかし酒が残ったもんだな、年かな」
「ずいぶん飲みましたものね、でも楽しかったわ」
「ああ、素直でいい子だったものな」
「ええとっても」
「ことあるごとに家にも遊びに来てもらおうじゃねぇか」
「そうですね、それがいいわ」
「あれ?やきもちやきのおえめぇにしちゃ珍しいじゃねぇか」
「からかわないでくださいな」
「ま、なんにしても楽しい夜だったな」
「はい」
友達が増えるってぇのはうれしいことでありまして、ましてや同国のネイティブとあらばなおのこと、その上"이쁜이(イプニ「綺麗な子」)"ですから、おじさんは更にうれしい。さて、今日も店を開けなくっちゃでありまして、美味い朝餉のおかげで何とか酒も抜けたようであります。相変わらず青唐辛子が効いておりまして、二日酔いも吹っ飛ぶ。今朝も美味しい朝餉をありがとう。
(연진아,자주 만나자구나 ᄒᄒᄒ)