ぶん屋の抽斗

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2012年 01月 05日

豊川稲荷「霊弧塚」

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豊川稲荷へ詣でますってぇと、必ず寄るのがこの「霊弧塚」であります。たくさんの狐の石造が祀ってありまして、最初に訪れたときはなぜなのかと不思議な気持ちでありました。が、一体毎に見てまいりますってぇと同じ石像はまったくなく、全てが違っておりまして、可愛らしいものから威厳のあるものと様々でありますな。








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両脇を幟旗で覆われた参道を行きますってぇと、いきなり開けた場所には数え切れないほどの狐の石像が現れます。






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東海義易禅師が妙嚴寺開創の時、一人の老翁があらわれ、「お手伝いをいたします」と禅師の左右に侍してよく働き、自ら平八郎と称していました。老翁は一つの小さな釜を持っているだけで、ある時は飯を炊き、ある時は菜を煮、又ある時は湯茶を沸かし、しかも幾十人幾百人を展待するのにもこの不思議な釜一つで間に合いましたので、その神通に驚かないものはありませんでした。

 そこである人が一体どのような術を使っているのかと尋ねると、平八郎はにっこりと笑って
「私には三百一の眷属がありますので、どんな事でも出来ないということはありません。又どんな願いも叶うのです。」と申しました。この不思議な老翁は、開山禅師が遷化されてから忽然と姿を消してしまいましたが、あとには翁が使っていた釜だけが残されていました。この因縁により世に平八郎稲荷と称えられるようになりました。この平八郎稲荷と三百一の眷属に対しては、年二度の大祭の時、儀式中に眷属供養の厳粛な秘法加行を伝承的に執行しております。

-豊川稲荷ホームページより-

ま、そんなことで古くなった狐の石像を集めて法要をしていたらしいんですが、信者の方がご利益を受けますってぇと、ここへ狐の石像を奉納するようになったようですな。いまでは船体ほどの石造があるそうです。






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不気味だという方もお見えにはなりますが、あたしはユーモラスだなと思いますよ。奉納された方々の思いがちょいと詰まっている面白い場所かもねと。ま、長居は無用ではありますが。

(世の中には不思議なところというものがありますな)

by komamono_bun_ya | 2012-01-05 17:16 | 日帰り遠出 | Comments(0)


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