本日は二十四節気の「夏至」であります。これからは日を追うごとに厚さが増しましていよいよ夏本番の晩夏へと季節が向かいますな。我が家の桔梗も大きなつぼみをつけておりましていつ見ても紙風船のようだなと。七十二候は「乃東枯(なつかれくさかる)」であります。ウツボグサの花が黒ずんで枯れているように見えるってぇことらしいです。で、このウツボグサは冬至の頃に芽を出しまして六月から八月の間に紫の小さな花をたくさんつけるってぇことなんですが、古から薬草として珍重されておりまして煎じたものは利尿と消炎作用が、腫れたところに塗ったりうがい薬としても使われたようでありますな。もっとも花は愛でるだけでも心の薬にもなるんじゃねぇかなと。
本日の暦であります。
6月21日 土曜日 (旧暦 五月二十四日) 癸亥(みずのと い) 九柴
六輝:仏滅(ぶつめつ) 仏滅日の略。この日に開店、移転など、新規に事を起こすのはもちろんのこと、陰陽道で何事をするのも忌むべき日とされています。
中段:とる(執) この日は執の意で、万事活動育成を促す日。祝い事など吉で財産整理などには凶。
二十八宿:女(じょ) 稽古事始吉 訴訟婚葬凶
本日は「歯固めの日」であります。かつて夏至に「歯固め」と称して正月の餅を固くして食べる習慣があったことから。「歯固め」とは正月初めに堅いものを食べて歯をじょうぶにし、長寿を願うこと。歯固めの歯は元来〈齢(よわい)〉のことで、齢を固めて新たに生まれ変わるところにこの風習の意味があったそうです。古く、中国の《荆楚歳時記》には、年頭に膠牙餳(こうがとう)という堅いあめを食べる風習が記されています。日本にも古くこの風が伝わり,歯固めの具としてさまざまなものが用いられました。年を食うと今度は歯が弱くなるのであまり固いものは噛めなくなりますが、やはり「歯固め」をした方がいいのかななんてね。
本日も皆さんにとって良い日でありますように。