ここ数日どうしても食べたかった「荒野のラーメン」へ行ってきました。11時6分について3番手。お願いしたのはチャーシュー麺でありまして、このお店の「支那そば」がベースになっております。このスープがどうしても飲みたくって狙いすましてこの日に。
豚ガラ優勢のダシにチャーシューの煮汁を加えた返しでありまして、始めて見た時はその黒さにたまげた。しかして飲みますれば遠くに甘みのあるあっさりとした味わいであります。が、肉のエキスがじんわり味わい深くって一気に食っちまう。店主曰く今までとちょいと変えたんだってぇ話でしたが旨みのレベルは全く遜色がない。しかしこの人は職人だなといつも思いますな。ラーメン屋さんには商売人、調理人、料理人、職人がいると思うんですが、この店主は典型的な職人肌。腕がいい。その人の好みを把握していて合わせてきますからおいしいにきまってる。特別な素材を使わずに下拵えでもっておいしく作ってくる。弟子たちがいろいろなところで店を構えましてこの店主の味を受け継いでいるんですが、それを総称して「忍者系」と呼んでおります。店主本人が以前は忍者に傾倒していてメニューやら店づくりやらをしていたからなんですがね。今はすっかり「マスター」が板についております(?)が。ほどよくスープを吸い込んだ麺の出来も相変わらずでして食べたかった衝動と期待を裏切らない。本日も大変おいしくいただきましてご馳走様でした。
(画像見てるとまた食べたくなる)