ぶん屋の抽斗

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2015年 05月 05日

朝一番の仕事

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目が覚めまして顔を洗って歯を磨く。神棚の塩と水を替えますってぇとパンパンと柏手を打ちましてお参りをする。で、朝一番の仕事がこれ。出汁を引くこと。鰹節を削ることから一日が始まります。結構地味な作業ではありますが、30gほど引きまして煮物や味噌汁のダシにするんです。使っているのは一般的な「亀節」で割りまして、本枯れだのなんてぇ高いものは使っちゃおりません。が、やはり引き立てのダシの味は格別でありまして、目覚めの味噌汁のうまいことったらありゃしねぇ。で、一番出汁で炊いた蕗とかね、筍とか。朝飯が料亭のようであります。このひと手間を惜しんじゃいけないね。








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鰹節には「雄」と「雌」があるんですが、実はこれ性別の事じゃなくって背中側の方が「雄」でもって腹の方が「雌」なんです。腹の方が脂がのっていて味が濃くって背中側が淡泊。この両方を張り付けてあるのが「亀節」ってんですね。で、雄雌両方の良いところの味が出ると。ま、一般的な鰹節。ってか、島田辺りから浜松までは鰹節と言えばほぼこれの事を言うんじゃねぇかなと。そのうち本枯れでも買ってこようかな。今朝は削り器の刃も研ぎまして頗る調子がいい。ってことで余分に削っちまいましたから煮物用にも使えるようにたっぷりとダシを取ることにしましょうかね。香りだけでもたまらねぇぜ。

(味噌汁の格が上がります)








by komamono_bun_ya | 2015-05-05 09:02 | 朝餉の風景 | Comments(0)


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