「ご飯とお味噌汁、よそいましょうか?」
「お、頼む」
今朝はかろうじてあたしの方が女房よりも早く目が覚めまして朝餉を整えることに。大して変わり映えはしないんですが、先だって買い求めたブロッコリーを塩茹でいたしましてオムレツとベーコンに添えてみましたよ。そのこと里なりまして女房が二階から降りて来まして支度を少し手伝ってもらうことに。
「ブロッコリー好き」
「ああ、そう思ってさ。でもいつも茹でるのを忘れて花が咲いたりな」
「ありがとう、美味しいわ」
「休みの日にのんびり表の緑を見ながら朝餉をいただくってぇのは贅沢だな」
「本当にそう思うわ」
「お、味噌汁がちょいと薄かったか?」
「あら、そうね。らしくないわ」
屈託のない話と笑いで始まるのんびりとした休日であります。今朝もおいしい朝餉をありがとう。
(彼岸の前に墓を掃除しに行かなくっちゃだ)