ぶん屋の抽斗

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2017年 04月 27日

絆纏の背縫い

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先だって納めさせていただいた絆纏であります。右はお父さんの絆纏でして左は1歳半ほどになる子供の絆纏であります。小さくてかわいらしいですな。絆纏は大人であれば並幅(おおよそ36cm)の反物を二枚使って身ごろにするんですが、小さな子であれば一枚で作れるので「一つ身」というサイズになります。大紋も「一つ身」に合わせて小さな型を別途に彫り染めました。で、この一つ身には「背縫い」があります。わざわざ一枚の反物を半分に切って染め、それを合わせて背縫いを作っております。なぜそうする必要があるのでしょうか。










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右の小さな子の絆纏です。背縫いがあるってぇのは「縫い目」があるってぇことであります。つまり「目」がある。お宮参りに着せる着物も「一つ身」でありまして背中に縫い目がありません。「目」がないんです。「目」がないことで魔や邪が入り込みやすい。それで背中にお守りをつけたりします。これを「背守り」と言います。これに関してはご存知の方も多いとは思いますが。で、絆纏に背守りをつけることはちょいと粋ではないので、わざわざ半分に切ってから縫い合わせて「背縫い」つまり「縫い目」をつけます。これで背にも「目」ができて魔や邪が入ってこないと。昨今では90㎝以上ある「ヤール幅」の布にプリント技術でもって「印刷」したものが多いこともありまして大人の絆纏でも「背縫い」のないものがたまにあったりしますな。祭りは多くの場合神様を祭るものでありまして身を清らかに保たなくてはいけないものであります。その祭りの時の正装である絆纏はやはり背縫いがある物が正しいものだったりします。あたしんとこでは「一つ身」であっても背縫いを入れさせていただいております。

(古山さん、初節句おめでとうございます)








by komamono_bun_ya | 2017-04-27 19:24 | 絆纏 | Trackback | Comments(0)
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