蜻蛉玉の簪と言えば赤ってぇのが定番でありまして、その昔まだガラスが珍しかったころ、サンゴを模して赤いものを拵えたのが始まりだったようでありますな。光の加減でもって明るい「赤」に見えたりシックな「紅」に見えたり。江戸時代の町娘が憧れた「紅の蜻蛉玉簪」であります。模様が変われば趣も変わりますし、ちょいと配色が変わっただけでも印象が変わったりしますな。二つとも「七宝紋」を入れ込んでありますが、手前は「紅色七宝」でもって向こうは「薄紅七宝」であります。その時の雰囲気で差し替えるのも粋でありますな。詳しくは「
komamonoぶん屋」でご覧くださいまし。