大晦日であります。一年なんざ経つのは訳ねぇなとつくづく思いますな。今日は神社へ出向きまして一年のお祓いを受けてお正月を迎えようと思います。さて、七十二候は第六十六候「雪下出麦(ゆきわたりてむぎいずる)」を迎えました。麦はこの寒い時期に植え付けをして初夏に収穫をいたします。冬は草花のない時期と思っていても、実は土の中では芽吹きがあるんだなと。皆様もよいお年をお迎えくださいまし。
本日の暦であります。
12月31日 日曜日 (旧暦 十一月十四日) 壬辰(みずのえ たつ) 二黒
二十八宿:虚(きょ) 学問吉 積極的行動は凶
中段:たいら(平) この日は平の意で、物事の平等分配を図るので、地固め、種まき、結婚、祝い事吉。
六輝:赤口(しゃっこう・しゃっく) 赤口日の略。赤口神が衆生を悩まし、新規の事始はもちろんのこと、何事をなすにも忌むべき日とされています。ただし正午のみ吉。
本日は「除夜」であります。大晦日の夜のことで、かつては一年の神「歳神」を迎えるために朝まで眠らずに過ごす習慣がありました。除夜には各家庭で年越し蕎麦が食べられ、寺では除夜の鐘が撞かれます。除夜の鐘は108回撞かれる。眼・耳・鼻・舌・身・意の六根のそれぞれに苦楽・不苦・不楽があって18類、この18類それぞれに浄・染があって36類、この36類を前世・今世・来世の三世に配当して108となり、これは人間の煩悩の数を表すとされています。また、月の数12、二十四節気の数24、七十二候の数72を足した数が108となり、1年間を表しているとの説もあるようです。ここしばらくは除夜の鐘をきく前に寝ちまうな。たぶん今夜も。
本日も皆さんにとって良い日でありますように。