ぶん屋の抽斗

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2011年 03月 04日

大久保の茶屋(泉町)

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先だって山へ行った帰りに、女房が蕎麦でも手繰りませんか?なんてぇことを言う。おう、たまにゃぁいいじゃねぇかってぇことになりまして早速蕎麦屋へ向かうことに。しかし、どこへ行ったものだろうかと。てぇのも、あたしたち夫婦が懇意にしていた「三浜屋本店」さんは店を休んですでに一年以上も経ちましてこりゃ致し方ない。で、ちょいと久しぶりになっちまったんですが、泉町にある「大久保の茶屋」へでも行こうじゃねぇかと。





この日は雨に濡れちまったこともありまして、ちょいと冷えたんですが、あたしは雪が降ろうともザルでいただくのが好きでありまして、喉越しと腰が命の蕎麦を温かい汁の中へ入れちまうってぇのがもったいない。冷水でもってきゅっと締めた蕎麦は腰がありましての喉越しと香りであります。とは言え、体は冷えておりまして、温かい汁のものをいただこうと思いまして、お願いしたのは鴨蒸篭であります。



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鴨汁のほうは葱がぶつ切りでたくさん入っておりまして、お目当ての鴨肉も豪勢におごっている。香りがたまんねぇやな。ダシがびしっと利いておりまして、かえしも濃すぎず薄すぎず甘みも程よい加減でありますな。だいたいがここへ来たのは相当に久しぶりでありまして、確かここが開店したのが昭和52年でしたから、その翌年あたりに数回来たかなと。ま、当時は美味い蕎麦屋と評判も高かったんですが、お店のほうではなくって、熱しやすくてさめやすい、飛びついても飽きちまう浜松の気質ってぇ奴で噂も途絶えておりました。



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相変わらず香り高い蕎麦は、なにせ本店が戸隠だってぇこともありまして、腰が強くて喉越しもいい。熱い汁につけまして鴨の旨味と歯ごたえ、葱の香りと蕎麦の香りとでたまらねぇ。大盛りでお願いをしたんですが、あっという間に食っちまった。その後はちょいと大きめな器に張った蕎麦湯がたっぷり。とろみのある蕎麦湯をつけ汁へと混ぜましてごくりといただく。これがまたたまらない。冷えた体もすぐに温まりまして疲れも抜ける。

女房はってぇと山菜てんぷら蒸篭でありまして、てんぷらをちょいといただいたんですが、さくっと揚がっておりまして、山菜の香りがこれまたたまらない。場所はピアゴ泉町店の北側、四つ池交差点の北、つちや餅店の筋向いであります。夫婦ともどもおいしくいただきましてご馳走様でした。

by komamono_bun_ya | 2011-03-04 15:24 | 蕎麦 | Comments(0)


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