「腰、大丈夫ですか?」
「昨日よりはな、少しはマシかな」
昨日の朝起きたときに腰が強張っておりまして、痛みがある。かかりつけの鍼医者へと行きましてすぐに治療をしてもらったんですが、こればかりは治療をしたからといってすぐに痛みが引くもんじゃない。で、腰に置き鍼とシップをいたしまして、ゆるりと山歩きをしてきた。ま、過去にも何度か「ぎっくり腰」なるものを経験したことはあるんですが、あの痛みってぇのはひどいものでして、寝返りも打てないほどに動けば即激痛が襲ってくる。ましてや、くしゃみなんぞは論外でありまして、突然のくしゃみに腰痛の引き金を引かれてもんどりうつなんてぇこともありますな。
今回はそこまでひどくはないんですが、それでも、中程度の痛みがありまして、大事をとろうじゃねぇかと。大体が、もう若くはない。ちょいと無理をすれば体は正直でありまして、今回の腰痛も、胸に手を当てて考えずとも容易に、あのときのあれだなと、原因はわかっていたりするんですが、あんなことで・・・と若くはない自分の体が情けなくも思えたりいたします。
「鍼の先生はなんておっしゃったんですか?」
「明日っくらいまでは痛みが残るが、その後はすぐに引くと思うよってさ」
「そう、そんなにひどくなかったのね、よかったわ」
「まったくだぜ、何年か前のギックリはひどかったもんな」
「見ていてかわいそうなぐらい」
「あんときはその上、花粉症と肺炎までかかっていたからな」
「この人は自分のくしゃみで自分を痛めつけてるんだって」
「まったくだ。しかし今回はそこまでじゃねぇからさ」
「でも、大事を取ってくださいな」
「ああ、わかってるさ」
展示会も無事済ませたあとでよかったなと。とは言え、今日から週末までは営業でありまして気は抜けない。ましてや今日のお昼には、レギュラーゲストを務めるFMの生放送もありますし、頼まれた仕事もいくつかこなさなくっちゃなと。で、明日にはまた鍼を打ってもらいに行かなくっちゃであります。ま、やれる事をやれるペースでのんびりとってぇところでしょうかね。あれ?それならいつもとかわらねぇぞ。ま、のんびりのんびり。今朝も美味しい朝餉をありがとう。
(まずは腹拵えだな)