今日は女房が休みでしていつもの如くデートってぇ事に。で、浜松城公園の藤棚の話になりまして、今年はちょいと遅いねと。そういえば「熊野の長藤」を見たことがないと女房が言うので、ならば行ってみようじゃねぇかってぇ事になりました。磐田市は豊田町の行興寺境内にある長藤、未だ五分程度でして、やはり今年はちょいと遅いようでありますな。
なんでも、国指定天然記念物が1本、県指定天然記念物が5本ありまして、国指定樹は、境内西北隅にあり、幹は根本より分かれて二支となっております。で、この老木、根本で約1.8mもあるそうです。本堂前の境内にある5本の藤は県指定樹なんだそうですが、国指定に劣らない藤の巨木でして、ともに、樹齢は定かでないが老木であることは間違いないようですな。最盛期には花房が1m以上にも伸びて、紫色の美しい花をつけます。一般的には「熊野の長藤」と呼ばれているんですが、そのいわれは、平安時代の終わり頃、熊野御前(ゆやごぜん)が植えたとの伝承があるからってぇことで、熊野御前については謡曲熊野や平家物語にも登場する親孝行で有名な美女だそうでありますな。
境内の奥に公園がありまして、そちらには能舞台も設えられておりますな。今週末か来週頭にはもっと立派になっているんじゃねぇかなと。なかなかに賑わっておりまして、しばし藤に見入っちまいました。
(平日でも賑やかだったな)