なんだか見たような絵面ですな。記憶にある方もおられるとは思うんですが、「小六」でやっていた「大人の塩ラーメン」てぇのがありまして、あれは伝説の名店「藤田屋」さんの塩ラーメンにインスパイアされ、同順さんが作り出した塩ラーメンだったんです。で、「小六」も次のオーナーへと受け渡しをしてからはこの「大人の塩ラーメン」がメニューから消えた。で、それを復活させてくれないかと頼み込みました。
良いですよと快く引き受けてくれまして、今日はその試食をしに伊佐地は舘山寺街道沿いにある「来々軒」へ行ってまいりました。正直こんなことになるとは思ってもいなかったんですが、、欲しい小麦粉が手に入らなければ思ったような麺が打てないってことで、あの名店「藤田屋」さんが店を閉めてすでに4ヶ月。もうね、あの塩ラーメンが食いたくって仕方がない。で、道順さんにお願いをいたしまして、「小六」で出していたあの藤田屋インスパイアの塩ラーメン「大人の塩」を復活させてくれと。
で、道順さん自ら厨房へと入りまして、あたしのわがままを果たすべく腕を振るってくれることになりました。なんだかこの姿を見るのも久しぶりだなと。やっぱり職人は仕事をしているときの姿がいいものでありまして、隣に座っているときはただの体のでかいオッサンなんですが(他人のことは言えない)、いざ厨房へと入りますってぇとそんなオーラがでるんだなと。
ラインは間違いなく藤田屋の「伝説の塩」なんですが、まだまだ微調整をしなくっちゃなってぇのが正直な感想であります。が、丸々まねるってぇのもちょいと違うと思いまして、道順さんらしさも出ていなくっちゃなと。まだ、ダシの深さや麺の細さ、チャーシューの具合なんぞを調整していかなくっちゃならないんですが、概ね感想は述べておいたので、次の試食のときにはある程度は上がってくるんじゃないのかなと。さて、この「伝説の塩ラーメン」週末にはお目見えをすることになりそうであります。ま、まるっきり藤田屋さんのそれを期待するのはお門違いでありまして、道順がお送りする藤田屋インスパイアの塩ってぇことで期待をしたいと思います。
(道順イズムはどんな形で出るのか)