ぶん屋の抽斗

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2011年 08月 22日

파계란말이(葱玉)な朝餉

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「昨日いただいたお葱で葱玉でも焼きますか?」

「おっ、いいねぇ。たのむぜ」






ここの所波っ気がないようでして、今朝も早朝から波がないなんてぇメールが届きました。こういうときはゆっくり休憩をいたしまして、波が上がったときに備えておくってぇのも手でありますな。ま、そう若くもありませんから、体力の温存も考えなくっちゃならない。ゆっくりと二度寝をいたしまして気持ちものんびり。しかし、二度寝ってぇのはなぜにこうも気持ちがいいものなんでしょうかね。背徳の美ってぇヤツなんでしょうか。ましてやあたしは休日でありますから、朝っぱらからなんだかだらだらとのんびりしちまう。

それでもいつまでも寝ちゃいられませんからもそもそと置きだしまして、新聞に目を通しておりますってぇと、女房が葱玉でも焼きましょうかなんてぇことを言う。ご近所にいただいた葱がありまして、これが新鮮でもってエグ味がまったくない。この葱を小口に切りまして、溶いた卵にたっぷりおごって焼くんです。葱がたっぷり入った卵焼きだから「葱玉」でして、韓国語で言いますってぇと、葱は「파(パ)」卵焼きは「계란말이(ケランマリ)」ですから、「파계란말이(パケランマリ)」てぇことになりますかね。葱の爽やかな味が口中に広がりまして、卵のまろやかな味をきゅっと引き締めてくれますな。良い香りの卵焼きであります。銀シャリも進む。コリャ晩の肴には葱の지짐(チヂミ)もいいななんてね。






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「このお葱はいついただいても美味しいわ」

「新鮮でな、エグ味がねぇ」

「香りのいいことったらないわね」

「晩は지짐でもやっとくれ」

「いいですね、私も好きです」

「青唐辛子も入れたらうめぇぞ」

「私はちょっとパスだわ」

「大体が今朝のこの青唐辛子はやる気満々だしな」

「だって、切っていてちょっと触ったら手が痺れてますもの」

「ああ、強烈だろ」

「そんなものを体に入れるのが信じられないわ」

「今朝のはな、さすがに効くぜ」

「汗でびっしょりですもの」

「この辛さがな、またなんとも言えねぇ」

味噌汁を飲んでは小口に切った唐辛子をがりっと噛みまして口の中に広がる辛味と鮮烈な青野菜の味を楽しむ。でもって、香り豊かな葱をたっぷりおごった卵焼きでもって辛味逃がしでありましてこれが延々とループする。それでも辛味が逃げなければまたもやチェイサーの登場ってぇことになる。のんびりとした朝は辛味でもってがつんと目が覚めまして今日も一日頑張って動こうかなと。今朝も美味しい朝餉をありがとう。

(しかし辛い)

by komamono_bun_ya | 2011-08-22 08:56 | 朝餉の風景 | Comments(0)


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