汐見坂まで来たのなら、ちょいと足を伸ばして鷲津にある「ののや」さんへ行こうじゃねぇか。ってぇことを言いますってぇと、女房も大きくうなずく。ここの麺は手打でもって味わい深い上に、餃子の皮も手打でありまして、もちろん美味しい。で、女房はここの餃子の大ファンであります。
女房が頼んだのは餃子定食でありまして、餃子が10個と丁寧に作られた味噌汁がおいしそうでありますな。味噌汁の出しは鰹節と炒り子の香りがいたしまして、芥子菜とシメジの具であります。餃子はしっかりと焼かれておりまして、歯応えのよい感じ、具材はちょいと寝かせてあるんでしょうな、熟成された味でありまして、野菜が多くってさっぱり。
今回あたしがいただいたのは排骨麺(ぱーこーめん)でありまして、豚のスネ肉をフライにしたものが乗っている。ま、スペアリブのとんかつが乗っていると思っていただければいいんですが、これがね、手のひら大のものが二枚、五つに切り分けられまして都合十切れが乗っているという豪華な代物でありまして、880円。
レモンの味も爽やかに排骨にかぶりつきますってぇと、これがとてもいい歯応えでありまして肉を食っているんだってぇ実感が大脳にストレートに伝わりますな。ああ、肉っていいよね。で、相変わらずの持ち持ちプリッとした腰の強い多加水麺がよくバランスしております。しかし、ここも来るたびに思うんですが、麺が美味い。ダシは豚ガラや鶏ガラ、香味野菜にいくつかの漢方系の薬味を使っておりまして、本格中華の味わいであります。熟成された感のある餃子とともにいただきましたが、そのボリュームに半炒飯を頼まなくてよかったなと。スープの最後の方には溶け出したフライの衣がスープを吸いまして、これも美味。本日も美味しくいただきましてご馳走様でした。
(コハダの干物をいただいたので、晩酌の肴に♬)