女房は近頃赤い実を写真に撮るのがマイブームのようでありましすな。冬になりますってぇと十両の千両万両、南天と赤い実がたくさん成りまして忙しいようであります。ま、寒い時期はなかなかに花が少なくって、赤い実が目を楽しませてくれるってぇのは事実でありますな。
赤い蜻蛉玉の簪ってぇのは定番中の定番でありまして、その昔、まだまだガラスが貴重品だったころには、珊瑚の赤をまねて蜻蛉玉を作ったなんてぇ話も聞きますな。てぇことで赤い蜻蛉玉の簪が定番になったようでありまして、あまり季節も選ばず使うことができるってぇのも人気の秘密のようであります。
公の席には使えない蜻蛉玉ではありますが、ちょいと粋な普段着なんぞにはもってこいのものでして、女房はデニムに蜻蛉の簪なんてぇいでたちのときもありますな。ま、着物が好きな方ならば縞の木綿でもってちょいと粋に蜻蛉の簪でもってぇのはいかがでしょうかね。女っぷりも上がるんじゃねぇかなと。
(簪を挿した後姿に弱い)