昔から地場の織物として全国に名を馳せた「遠州木綿」であります。綿を織っていた地域ってぇのは結構ありまして、会津木綿や伊勢木綿なんてぇのもありますな。遠州木綿は紬のものと縞のものがありまして、特に縞模様のものを「遠州縞」と言いまして、今でも京都やお江戸では珍重されておりますな。
そんな「遠州縞」はやはり小粋な風情がいいものでありまして、こんな柘植の簪ともよく似合いますな。もちろん男性が着流してもなかなかにいいものでして、その肌触りのよさと風合い、家で洗えてお手入れも楽なんてぇのがいい。ここのところあたしもすっかり綿の着物が増えちまいまして、気を使わないカジュアルさが気に入っていたりします。ご興味のある方はお店に数種類の遠州縞を置いておりますのでまた遊びに寄って頂けたらなと。
(結構リーズナブルで嬉しい)