なかなか主張のある店構えでありまして、なんだか昭和のノスタルジーでありますな。もとの西税務署のすぐ西側にあるお店でありまして、ここに来る前は今のあたしのお店のすぐ近く、すでに商いをやめちまってますが、「長谷川精肉店」さんの西側で営業をしておりました。ここへきたのはかれこれ20年くらい前になるのかなと。
しばらくぶりだなと思い起こせば最後に入ったのはあたしが40歳になるかならないかってぇ頃だと思うんですが、相変わらずお話の好きな大将でありまして、ラーメンをと注文をしましたら、寒いねぇ、なんてぇところから昔の話を延々と話しながら調理をする。ま、気さくな親父さんでありますな。ひとしきり話が終えた頃にカウンターへラーメンがやってくる。おお、相変わらず黒いスープだなと、ちょいとニンマリ。これぞ昭和ノスタルジー。
麺は縮れた中細麺でしてちょいと柔らかめにゆでてある。たくさん入っているシナチクと、相変わらずの「ハムチャーシュー」が鎮座ましますラーメンの器であります。で、ずるずるとスープを頂ますってぇと豚ガラの味が喉を通ってくる。見た目ほどにはしょっぱくなくってなかなかにダシがいい。そんなこんなで¥550であります。炒飯や餃子もありまして、野菜炒めで昼から一杯なんてぇ御仁もおられるようですな。ちょいと昭和へタイムスリップした感覚でもって美味しくいただきましてご馳走様でした。
(相変わらず目立つ外観だな)