ぶん屋の抽斗

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2013年 09月 05日

スミが好きだ

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えーっと、カツ丼であります。お昼はカツ丼にいたしました。海上がりでもって腹が減ってどうにもならない。で、昨日からカツ丼が食いたかったこともありまして、近所のスーパーでもってカツを買ってきて玉子とじにいたしました。美味かったな~自分で撮った画像を見ているだけで、また食いたくなっちまう。どうにもバカだね。












大体が店番なんてものは暇なものでありまして、店を開けてりゃ離れられないものであります。さりとて何か作業をしている間にお客が来るってぇと仕事が中途んなっちまう。といって、客がいつ来るかなんて事はわかりゃしないから、まんじりともしないで座って待ってる。

暇だからって、鼻くそほじってたって間が持たないんですな。大体が、そんなに沢山鼻くそがあるわけもない。で、鼻毛でも抜いてみる。この頃は黒いものよりも白いものの方が増えてまいりまして、あ~あ、年食っちまったななんてね。で、耳でもほじろうってんですが、これだって限りがある。耳くそなんざほじりすぎちまってやたらと良く聞こえる。女房の愚痴だって聞こえすぎちまって、「いやー耳が痛いね」なんてぇことを言いましたら、「あんた、耳から血が出てるじゃないか」なんて女房が驚いておりまして、耳のほじりすぎでしょうな、本当に耳が痛い。(馬鹿だね)

後は爪切ったり。こんだけ全部やってみたって一時もありゃ終っちまう。着物検定の本眺めたり、ブログにくっだらねぇ事書いてみたりと、ひがなそんなこんなで夕方になりゃこの頃は秋だってんで、お天道様だって早いとこ帰ろうって気になっちまってるし、夕餉の支度だって始めなきゃなってんでお店も終わり。

あーあ、今日も暇だったな、なんて具合になるんですが、まかり間違って忙しくなる日もあるんですな。(忙しくなきゃ飯が食えない)今日がその忙しい日ってもんになっちまいまして、開店からひっきりなしに客が来る。
一人帰りゃまた一人。(商売だからそれでいいんだよ)忙しくて遊んでいられない。でもって、さっき潮が引くみてぇに人がいなくなっちまったんで。

あー、今日は忙しかったな、こんな日ばかりじゃ身がもたねぇや、なんてことを思っておりますってぇと、急に腹が減ってまいりますな。忙しい日は夕餉の支度もしておりませんから、尚のこと腹が減る。人間どうしても食いたくなるものってぇのがありまして、あたしはラーメン、餃子、トンカツなんですな、あっフライドチキンも。
今日はなにやらトンカツが頭の中をぐるぐる走っております。昼にカツ丼を食ったのに。なんということなんでしょうかね。で、トンカツを食べる妄想がだんだん広がってきまして、揚げ立てのかりっとしたトンカツが、ふわっと千切りにされたキャベツの上に乗っている。六片に切られたトンカツはその断面を見ますってぇとと、赤みのところと、白いのは脂かな?断面からは肉汁が滴っておりまして、揚げ立ての衣からはまだ油がジュワジュワと泡ぶくを出しながらその揚げ立てっぷりを誇示しております。

さて、おもむろにトンカツソースをかけまして黄色いからしをちょいとすくい、良く揚がった茶色い衣の上に乗せましてかぶりつく。揚げ立ての衣はさくっと歯ざわりもよく、その衣を通り越した歯は肉へと。肉はあくまでも柔かく、そのあふれんばかりの肉汁と、脂身のほんのりとした甘み、鼻腔へ抜けるからしのツンとした刺激。
(いかん、この時点で相当にとんかつが食いたくなってきた)

冒頭にタイトルで書いたことでありますが、あたしはスミが好きなんです。ま、標準語ならば端とか、端っこなんてぇ言い方をいたしますな。遠州弁なら「くろ」ってんです。ま、どうでも良いことなんですが。トンカツに限ったことではなく、スミが好きなんです。そそ、スミ好きです。

人間の味覚には、甘味、辛味、塩味、苦味、酸味、そして旨味ってものがあります。あたしは声を大にして言いたい。その中に「食感」を入れるべきであると。たとえば砂肝のあのコリコリとした「食感」、軟骨のゴリンとした「食感」、豆腐のつるっとした「食感」、茶碗蒸しのとろんとした「食感」の、「食感」でありますな。あたしは「ぱりっ」とした食感も好きでありまして、せんべいとか、せんべいとか、せんべいとか。
(腹が減っていてほかに思いつかなかった)

そう、賢明な方はもうあたしが何を言わんかとしているかお気づきであろうと。(賢明な人はここまで読み進んではこない)「スミ」にはその食感が詰まっているのであります。トンカツも揚げたスミが美味い。トンカツばかりではなく、お好み焼きも然り、鶉(うずら)の卵フライの串なんざ、鶉の卵もおいしいのは良く知っております。良く知っております。が、本体を食べた後の串に残ったフライのカスがうまい。串を横にいたしまして、手元に近いところにへばりついている、あの「カス」を串をぐるんぐるん回しちゃったりして少しの手落ちも無いように齧る(しゃぶる)んですな。

もう何十年と食べていないホームランバー。酒をたしなむようになって、甘いものが苦手になってしまった。そんなおじさんにも、昔はいたいけな少年時代があったんです。ホームランバーは「当たり」が出たらもう一本と言う、お得なシステムをいち早く導入したアイスクリームでありました。そう、ギャンブル性が、子供たちに受けたのです。しかし、あたしにとってはそんなことよりも、心を震えさせることがありました。

やはり「スミ」であります。

ホームランバーの「スミ」はどこかって?くだらないことを聞いてはいけません。手持ちのところ、つまり、アイスの下部の四隅であります。まずここから行く。あたしのアイスは下からなくなっていきます。これは道理にかなっておりまして、上から溶けて下のほうにたれてくるのがアイスです。これは上を一生懸命食べているから下が溶け出すんでして、下から食べていけばこんな馬鹿なことは起こりません。

いっそのこと「スミ好き」を集めて何らかの組織を作ったらどうだろうかと。スミが好きだから、「スミラー」ってのは?安直ですが音はいい。「スミスト」これも悪くない。スミの好きな人の集まりなので複数形にして、「スミーズ」いや、これはいけない、何かいい組織名はないだろうか。これ以上空きっ腹で考えていても埒があかない。とりあえず飯を食って考えることにしようかなと。皆さんも何か名案がありましたらコメントください。

さらば。

(本当はくだらないことが好き)

by komamono_bun_ya | 2013-09-05 16:14 | 戯れ話 | Comments(2)
Commented by キャブ at 2013-09-05 16:34 x
トンカツへの思いの丈が伝わってきますよ!
ラジオでも云ってたクロの部分は
分かる気がしました(^O^)

スミ好きな組織(笑)
スミキチなんてどうでしょう⁉
(名案でなくてスミマセン)
Commented by komamono_bun_ya at 2013-09-05 17:20
キャブさん

スミが好きな人は多いようです。シンジケートを作りましょうw


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