がま口を試作いたしました。今回はちょいと変り種でもって印鑑入れを。週末に女房が本体を縫っておいてくれたので金具をつけたんですが、やはり生地がいいと見栄えがいたしますな。この生地は元はといえば着物をばらしたものでありまして、正絹の総絞りのものでかなりよいものでありますな。
内側には木綿の赤い生地を使いまして「ぶん屋」の印も入れました。生地はかなり昔に京都は縄手の「今昔西村」さんで手に入れたものでありまして、あたしがかなり気に入っている生地のひとつであります。着物のままあったんですが、以前着ておられた方も相当に気に入っていた様子でもって、あちらこちらにしみが出来ておりまして相当に着たんだなと。まま、素性のよいものはどんな姿になっても素性はそのままなんだなと。
金具の内側に木工用ボンドを入れまして生地を入れ込みます。千枚通しを使いますってぇとすんなり行きますよ。で紙紐も同じ様に入れ込んでいきます。この工程は生地と金具が離れないようにするためのものですから慎重に紙紐をしっかり奥まで入れ込みます。で、縁をプライヤーで締め込んで出来上がりと。後はボンドが乾くまで一晩置きますよ。
てな具合でありますな。まま、ちょいといろいろ作って見ますのでお楽しみの程を。あ、出来上がりましたらあたし共のネットストア「
komamonoぶん屋」に掲載いたしますね。よろしくご贔屓の程をお願い申し上げます。
(出来上がると嬉しいものでありますな)