今日は久しぶりに「蔵前家」さんへ。ダイエットのためにラーメンをちょいと控えておりまして、こちらへ来るのはなんとひと月振りほどでありますな。「減麺」もなかなか辛い物でありましてラーメンを食べている夢を三日に一度ほどは見る。病気だな。が、店に入りますってぇと羽釜で炊き込んでいるトンコツの匂いが食欲の導火線に火をつけます。
横浜家系である「蔵前家」さんでは、その慣わし通り麺の固さと味の濃さ、チーユ(鶏油)の量をリクエストできるんです。今日のリクエストは固め、なし、普通。そそ、麺は固茹ででもって「かえし」はなし、鶏油はデフォルトでお願いをいたしました。実は店内に入ったときに覗いた羽釜の中には大量の拳骨が入っておりましていつもと様子が違う。スープをいただきますってぇと案の定いつもの倍は濃厚な味でありまして、いつものように「かえし」はいらないのはもちろんですが、「鶏油」を入れたほうがスープに合うとの判断でありました、ありえない濃さでありまして、それだけでありえない旨さであります。液体の肉を喰らっているようでありまして、それでいてくどさはなくってしかも粘度も差ほどには上っちゃいない。「濃い」のと「煮詰まる」のは違うものでありまして、流石は袴田店主でありますな。彼の技術の高さには改めて脱帽。本日も美味しくいただきましてご馳走様でした。
いつもならこれでレポートを終えるんですが、実はこの特別なスープはある方のために炊いたものでありまして、その方が今日は来るってぇことでちょいと仲間内で色めき立っていたんです。今年の元旦から始まって、今日で100杯目のラーメンを喰らいに来ると。そそ年間100杯目の達成でもって記念のスープだったと。
羽釜の肉の量もさることながら、店主からは記念品の贈呈もありまして、「あの方」も感激しておりました。仲間内では「蔵前家」の熱狂的なファンたちを「蔵マニア」と呼んでおりますが、その頂点に立つ男であります。しかし本人もまさか自分のためにいつもの倍の濃度のスープを作って待っていたとは思いもしなかったようでありまして流石に驚いておりましたな。ともあれ、年間100杯記念おめでとうございます。これからも更に精進して年間200杯を目指していただきたいなと。あ、年内はまだ日が残っているので、せっかくだから111杯のぞろ目を狙って欲しいなと。がんばってくださいな「キャブ」さん。
(あ、蔵前家さんへ行くことを「前る」と言いますw)