蕗と葱卵の朝餉

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「蕗を炊きましたけど、ほかにはどうしましょう?」

「葱がたくさんあったろ?葱卵を焼いちゃくんねぇかな」










夕べは中澤町の会所開きがありまして、女房共々会所となる公民館へ絆纏を背負って出かけてまいりました。今年の「凧」は初家さんが5軒。多過ぎず少な過ぎずとあたしらにとってはいい数であります。毎年五月の三日から五日までの三日間は「浜松祭り」と呼ばれている「凧揚げ祭り」の期間でありまして、この三日間のために一年三百六十五日を暮らしているなんてぇことを言う者も少なくない。それぞれが自町に生まれた子供の健やかな成長を願いまして五月の空へと大凧をあげる。各町が集まりましての祝凧でありまして、参加町は170町を超えておりますれば凧揚げ会場となる中田島の凧揚げ場は人でごった返します。自町の誇りと矜持をかけての祭りでありまして、他町に引けをとるわけにはいかない。ましてや老舗の中澤町でありますからなおのことでありまして、発会式に参加した皆がいい顔をしておりましたな。









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ふわりと焼きあがった厚焼き玉子には葱がたっぷり入っておりまして香ばしいことこの上ない。溶いた卵にたっぷりの小口切りにした葱を惜しまず使いまして味噌汁をお玉に一杯入れる。味付けはそれだけでして後は丁寧に厚焼きにするだけであります。これが頗る美味い。炊き上がった蕗もあくがよく抜けておりましてダシをたっぷり含んだ春の旨味が口いっぱいに広がりますな。今日は生憎の春の嵐ではありますが、会所開きと春の味。立春からの初春、啓蟄の仲春を経まして清明の晩春を迎える。初夏はすぐそこまで来ておりますな。五月は初夏の空に凧が乱舞するまでもう少し行く春を楽しもうかなと。

(休日のゆっくりとした朝餉でありました)








by komamono_bun_ya | 2014-03-30 18:37 | 朝餉の風景