「二頭龍」ってぇのは高丘の「独眼流」さんと幸町の「麺食い kakeru」さんとで行うコラボレーションの呼称でありまして、今月を皮切りに、これから毎月最終火曜日に鶏白湯をベースにいろいろな試みを行うってぇことであります。本日は第一回目でもって会場を「kakeru」さんで、午前11時からのスタートってぇことでありました。30分前に行けばいいかなと思い伺ったんですが、すでに駐車場は満車でありまして、店内には知った顔ぶれが勢ぞろいしておりました。抜け目のない奴ら、いや、ラヲタ。
開店30分前ではありますが、店内を埋め尽くしたラヲタたち。その中で粛々と準備は進んでゆきます。記念すべき第一回目のメニューは「鶏塩バーニャ」ってぇことでありまして、濃厚な鶏白湯をベースにイタリア料理のバーニャ・カウダをイメージしての物とのことであります。ちゃんとお品書きもまわってまいりましてやはりちょいとスペシャルな感じがいいですな。時間が参りまして両店主のあいさつから。順次ラーメンが回ってきましてあたしの前にも器が出てまいりました。気持ちよく白いスープでありまして、煮干しの香りも心地いい。バーニャ・カウダソースはアンチョビとにんにく、オリーブオイルで作るものでして、煮干しをアンチョビに見立ててとのことであります。ま、同じイワシですから。スープを一口いただきますとこれはイタリアン。断言できる。鶏の旨みたっぷりでいながら煮干しがふわりと利いておりまして、塩ダレが味をきゅっと締めている。麺も平打ちでもってフェットチーネよりもちょいと細いタリアテッレといった感じでしょうかね。トッピングも鶏のチャーシューに肉巻きアスパラガス、半熟卵に水菜、パプリカのマリネとパセリ。茹でたジャガイモとかつけて食べるとおいしいだろうななんて。で、あっという間の完食だったんですが、締めには「追い飯」ってことでご飯をすーぴにいr手ましてリゾット風にいただく。小皿にはちゃんと黒コショウと粉チーズも。「独眼竜」の店主がイタリアン出身なのでこんなアイデアを持っていたんでしょうが、アイデアだけじゃなくって出来がいい。この記事を書いている今でも後味の余韻が。これは正直メニューにおいて欲しいな。来月の「二頭龍」開催が今から待ち遠しい。大変おいしくいただきましてご馳走様でした。
(リゾットはクスクスならもっと良かった)