「目玉焼きでも焼こうか?」
「久しぶりですね、私はターンオーバーで」
昨日はちょいとばかり波乗りが調子よかったこともありまして、起き上がった時の筋肉痛はそんなことを思い出させるには十分でありました。週末の朝はゆっくりでありまして、できるだけ女房のペースに合わせることに。味噌汁をこしらえているときに不意に目玉焼きを食べたくなってその旨を女房に仰ぎますれば、しばらくぶりで思いつきもしなかったと。女房はあまり生っぽい黄身が得意ではないので別皿で一つだけターンオーバーで焼くことに。鉄のフライパンに十分火を通しまして卵を割り入れる。すぐさま弱火にいたしまして蓋をして1分ほど。表面に白く皮膜を作りますれば裏返して同じように焼く。あたしは普通に目玉焼きを。白身の周りがフレアーのようにひらひらとパリッと焼くのが好きだったり。女房は黄身にもう少し火が入ったほうが好きなようでしたが笑顔で頬張っていたり。あたしは生っぽい黄身が好み。たまには目玉もいいななんてね。日差しがいっぱいに入る食堂で傍らの猫たちはまたうたた寝。今朝もおいしい朝餉をありがとう。
(さて、姫の仰せのとおり出かけるとしますか)