今日は浜松に用事がありまして、海上りの朝飯をどこでしようかなと。ファミレスも考えたんですが、そういえば最近顔を出しちゃいないなと思いまして、冨塚は旧舘山寺街道沿いにある「和歌山ラーメン 七星」さんへ伺うことに。流石に8:30頃だと誰もいないだろうなと思えば、車を停めている間に一人出てきた。朝からラーメンを食べる人も増えたなと。
で、中へ入りますればあたしだけでして、波乗りの後輩でもある店主と世間話をしながら提供を待つ事に。今朝は「塩ラーメン」か「ニボとん」てぇことでありまして迷わずニボとんを。煮干しと豚骨が融合したスープでありまして、これは朝ラーでしか提供されないメニューであります。流石に店内一人てぇのはできてくるのが速くってあっという間に器が供される。目の前に置かれた器からは煮干しの良い香りが立ち上ってまいります。和歌山は「井出商店」さんから仕入れているってぇ低加水のストレート細麺は固茹でにしてもらったこともありましてちょいともそもそはしますが豚骨のスープとのバランスがいい。にしてもだ、このベースの豚骨の出来がまたよくなったなと。コクとまろ味が絶妙でありましてかなり濃厚に抽出されておりますな。「濃厚」といった意味を「濃い味」とか「とろみがある」ってぇのと勘違いをされておられる方もいるようですが、そういうことではなくって豚骨の抽出の度合いを言いまして油脂分の濃さでもない。まろやかで深みのある豚骨に煮干しのほろ苦さが加わりましてそのバランスが実にいい。ラーメン丼の中にある「何か」が突出している訳でも、「特別」な素材がある訳でもなく、丼の中すべてがバランスしている。そんな豚骨と煮干しのスープをキリリと醤油のかえしが引き締めているってぇ感じであります。レアチャーシューもブラックペッパーの味わいがよくってんだかいい出来だなと感心するばかりであります。「朝ラー」でしか味わうことのできないこの「ニボとん」はまだの方はぜひ召し上がっていただきたい一杯であります。本日も大変おいしく頂きましてご馳走様でした。
(バランス感覚はセンスだなと)