哀惜

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2019年8月6日 午前1時頃、ちょび太はあたしの腕の中で逝きました。もう少しで13才だったかな。悪性のリンパ腫が原因でした。もう少し頑張れるかなと思っていたんですが、どうやら限界だったようでありました。











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ちょび太が我が家へやってきたのは13年前の2006年10月16日でありました。当時、磐田市見付にあった老舗の蕎麦屋「三友庵」さんに里親募集のポスターがありまして、そこには白い小さな猫たちがたくさん写っておりました。どうにも気になって仕方なく、保護されている西山の動物病院を訪ねることに。伺ってみますれば小さな白いやつらが9匹ほどいましたかね。大きな柵の中で右往左往する白い猫たち。さて、誰を連れて帰ろうかと見渡しておりますれば、あたしの足元で身じろぎもせずあたしを見つめている子猫がおりまして、しゃがみこんで見ますればあたしの目をじっと見て「僕ね、おじさんのところへ行くよ」と言ったような。今でも昨日のことのように。

あたしんちには当時、先住猫の三毛猫「はる」がおりました。女房の名前が「あき」なので、女房が名前をどうしようと聞いたときに、お前が「あき」だから、いいんじゃねぇか、「はる」で。ってことで名前が決まった。ま、「はる」も友人が保護していたのをあたしが引き取ったんですが。で、はるの次だから「なつ」だなと思い「なつお」と名を付けたんですが、どうにもイメージと違う。で、鼻が黒いので、ちょいとちょび髭が生えているようでもあって「ちょび」と。男の子なんで「ちょび太」と呼ぶようになりました。

ちょび太は多頭飼い崩壊の子猫でありました。県営住宅でルールを破って内緒で猫を飼っていた女性がおりまして、その中で交配を繰り返しあっという間に増えたようであります。近隣の部屋の方が、どうにも悪臭がするってぇことでもって、職員が訪れた時には20数匹の猫がおりまして、糞尿もそのままという不衛生極まりない状況だったようであります。成猫は引き取り手がなくって大変だったようでありますが、子猫たちはみな無事里親を見つけたようであります。ちょび太はその中の一匹でありました。

ちょび太を迎えた我が家では、友人から借りたケージにひとまず入ってもらっていたんですが、先住の三毛猫「はる」が近くへ行っては威嚇する。しかし、直ぐに慣れましてはるとちょび太はいつも一緒。この時、はるは「面倒見のいい猫」ってのがわかったり。ちょび太が来るまでは、夫婦で旅行へ出ますれば、帰ってくれば文句を言い流し言っていたはるは、ちょび太が来てからはあたしたち夫婦が旅行へ出かけていても、全く関係なくなりまして「そう言えばいなかったね」ってな所。それだけちょび太と仲が良かった。






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その後、なつ丸やふゆ坊が来たんですが、さすがに男の子でありまして度量が広くってすんなり受け入れてくれたり。新入りがすり寄って来てもちゃんと可愛がってくれたりしましたな。で、体は小さいのにとにかく食らい抜けでもって良く食べる。好物は焼き魚でありまして、あたしが晩酌の肴にしようと焼いた魚はちょび太の晩飯だったりね。






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こっちへ引っ越してきてからも大きな変化もなくチビ猫たちをも受け入れてそれなりに暮らしていたんですが、口内炎から始まって少しずつ体調が悪くなりまして、「あいの動物病院」さんを訪ねることに。検査を重ねていくうちに、脊椎が一つ足りなかったり、猫エイズの陽性と悪性のリンパ腫が見つかりました。腹水も溜まっておりまして熱も高く食欲も日毎に細くなり、正直この辺りからあたし的には腹を括っておりました。病院の先生は懇切丁寧に診察をし治療をしてくれまして、一時はいい状態にまで回復したんですがね。

8月5日の診療を終えまして帰宅したんですが、夕方からどうにも何も食べなくなっちまった。で、女房が看病していたんですが、ひどく吐いたので病院へ連絡するも、その日は救急を受け付けてなくって、他の救急もすべて連絡したんですがどこも連絡がつかない。10時過ぎから横に添い寝をして、とにかく明日の朝まで頑張ってくれと思っていたんですが、日が変わる0時過ぎにまたひどく吐きまして息も絶え絶えに。吐しゃ物を片付けて体を吹いて上げ、抱いておりますればそのまま瞳孔が開いて息をしなくなっちまった。何度も体をゆすって起こそうとしたんですが、最後に力なくあたしを見たまま逝っちまった。慟哭しました。昨年おふくろが亡くなった時でもそんなに泣かなかったのに、小さな子供みたいに声をあげて泣きました。こんなことを言えば向こうに行っちまったおふくろが怒るだろうけど。

あたしの声で女房も二階から降りて来て二人でもって暫く泣き明かしました。ちょび太の骸は箱に入れまして仮眠をするんですが、寝られたもんじゃない。朝早くに花を買いに行きまして箱へ詰め、浜松市の焼き場でそのまま荼毘に付すことに。数日は悲しいやら寂しいやらでね、でもまだ1週間しか経っちゃいねぇや。なんかね、胸にぽっかりと大きな穴が開いたように虚無感に押しつぶされております。何かやっていないとその虚無感にやられちまいそうで。

でも、一緒に過ごした13年の月日は本当に存在への感謝であります。ちょび太はあたしのことが好きだったようでして、いつもあたしの側におりまして、隙あらば膝の中に入っておりました。きりっとして、高潔で可愛らしいちょび太でありました。ま、ひと時の別れであります。あたしが向こうへ行った時にはきっとまた会えるだろうなと。その時までのしばしの別れであります。






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ちょび太、居てくれてありがとう。またな。








by komamono_bun_ya | 2019-08-12 10:58 | 愛しの猫たち | Comments(0)